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食虫植物の育て方   うつぼかずら 

   ネペンテスの栽培と管理 

 食虫植物.最大の自生地東南アジア中でもインドネシア.カリマンタン島(ボルネオ)。
 1982年〜1985年の3年半をインドネシアのジャカルタで生活をしていました。
当時測定した7月〜9月の気温は最低温度 24℃〜25℃、 最高温度は、32℃〜35℃
の間できわめて一定 した推移をしていました。
 ジャカルタに於ける光度や日照は一般に思われる程の強いものではないが平地での
外気温度は極めて高く、10時頃より急に上昇しこれに伴い次第に曇って薄曇り状態と
なり太陽光線をさえぎり、日本のように直射日光に強射されるようなことは無いが、
蒸し風呂の中に居るような状態が日没迄続きます。 (木陰は涼しい) 
 乾季・雨季の違いは有るにしろ気温・日照・湿度は一年間同じ様に続くのです。
低地性のネペンテスは自生地でもほぼ同じ様な気象条件下であろうと思われます。

     遮光は 日光を好むネペンテスとは言え日本の気象条件での栽培に当たっては
         夏期は40〜45%、冬期は25〜30%、の
遮光下での栽培が好ましい
         ようです。

     
温度は 年間を通して22℃〜35℃位が好条件と思いますが私の所では冬期は
         暖房費がかさむので15℃を最低としています。(最低18℃以上をお薦めし
         ます。)   夏場は室内温度が上るので蒸れない様に天窓の開放を
         します。 11ヶ所ある天窓ですが、全ての開放はしません。4ヶ所位とし
         38℃以下になる様に努めています。

     
潅水は 苗の大きさ、根の張り具合、株の健康状態、により水の吸水量が大き
         違います。水苔の表面が白く乾いた頃に行いますが、素焼の鉢の外側が
         白くなるようでは乾燥し過ぎです。萎れた程度でしたら潅水で回復します
         が、過ぎると下葉が枯上がったり根を枯らしたりして回復しません。 何日
         置きに潅水すると言うことでは無く一鉢、一鉢の乾き具合を確認しながら
         状況に応じた水やりをします。 

     
植込み材料は 小苗の時は根も少なく弱いので水苔の単用とします。過湿に
         ならないように素焼き鉢が良いでしょう。大株になれば根も太い物が
         出来てきますので日向砂(中粒)に鹿沼土を2〜3割混ぜた物を鉢の半分
         位とし上半分は水苔で硬めに植込みます。 ラフレシアナ、フ−ケリアナ、
         ピカルカラ−タ、等大きくなる品種は日向砂植えとして鉢の表面に厚め
         に水苔を敷きます。用土、植え方、が違うので当然ながら乾き具合に差
         が出てきますので潅水の時期に注意します。

     
植込み方は 小苗の時は少し軟らか目、苗がしっかりして来たらやや硬目、とし
         ます。又水苔の植込む硬さ、水苔の扱い方により、保水量が変わります。
         苗を植込む時は水苔を巻きつけるのでは無く根の間に縦にして挟み込む
         様にします。植え終った時、水苔を縦にして植えた、と思えるように心掛け
         ます。水苔を少し多目に持って植込む時に多すぎた分は取り除けば良い
         のです。少な目、の時には間違っても上からおさえつけ水苔の層にしない
         ことです。 水掛けした時、水が、  『 スゥゥ---ッ 』と 浸み込むような
         植え方にしたいものです。


     施肥は  自生地では周囲から動植物の腐敗した栄養分が自然と少しづつ浸透
         して来ます。決められた鉢内の用土の中で決められた潅水量によるだけ
         では栄養分が不足します。小苗で水苔植え3号鉢位までは施肥する必要
         はありませんが、中鉢以上の成株には少し置肥をした方が良いでしょう。
          種粕+骨粉3割、を良く腐敗させた乾燥ダンゴ(ソラ豆大)を鉢の大きさ
         に応じて2〜3個、春にやるとよいでしょう。

     病虫害は 比較的丈夫な植物です。室内湿度が高い為、ウドンコ病が発生しま
         す。ラフレシアナ、フ−ケリアナ、アンプラリア、ピカルカラ−タ、等の葉が
         硬く寿命の長い品種に多いようです。ダコニ−ル1000、等を噴霧した程度
         では効果が出ないので綿花に1000倍液を浸して拭取るようにすると効果
         があります。
          やっかいなのがネマト−ダ(線虫)です。気がつくのは樹勢が落ち葉の
         色艶が悪くなった時です。すでに手遅れです。ほって置くと助からない株
         ですので荒療法ですがネマモ−ルの800〜1000倍液に鉢ごと20分〜30分
         間浸しておくか、土を落として根だけにしてコブとなっている部分は出来る
         だけ切り落として、20分〜30分間浸した後に水苔植えとします。
         上手に行くと回復します。(大株の場合)
         古い土の再利用や、土間置きをしない様心掛けます。鉢は良く消毒して
         下さい。
 
         スプラサイド、ダコニ−ル1000を年2〜3回散布します。

         (気持ちがよい成育ですね)  
            N・トランカ-タ 
     成育状況   順調に成育すれば葉の大きさが2倍・2倍・現在 3・5号鉢・
     1枚目の葉の大きさ=葉の長さ ・・2.4cm・・巾 ・・2.7cm・・葉柄 ・・0.7cm
     2枚目    〃   =  〃    2.8cm・・〃  3.0cm・・ 〃   0.7cm
     3枚目    〃   =  〃    3.5cm・・〃  5.0cm・・ 〃   1.4cm
     4枚目    〃   =  〃    3.5cm・・〃  4.0cm・・ 〃   2.8cm
     5枚目    〃   =  〃    4.1cm・・〃  5.1cm・・ 〃   2.5cm
     6枚目    〃   =  〃    5.1cm・・〃  5.2cm・・ 〃   4.0cm
     7枚目    〃   =  〃    7.5cm・・〃  7.4cm・・ 〃   5.2cm

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